人類はこれまでの歴史の中で、資源や富を追求する度に、幾度となく争いを繰り返してきました。今もなお、国家間の争いは 資源や情報を巡って絶えることがありません。しかし、こうした経済発展とその過程で勃発した紛争の歴史は、数億年の地球の歴史の中では、ほんのわずかの間の出来事に過ぎません。加えて、人類は自らが獲得した資源をまるで無尽蔵に存在するか のように、一瞬で使い尽くそうとしているのです。石油、石炭、鉄鉱石、レアメタル、北極の氷河、アマゾンの熱帯雨林…こうした地球上の資源は有限であります。にもかかわらず、我々人類はそういった資源の搾取の実態を看過し、自国・自社の利益の最大化、個人の私利私欲に心が行きがちです。こうした摂理に対して異を唱えるつもりは毛頭ございませんが、大切なのはこうした資源をどうやって有効利用するのか、あるいはどうやって新たに創出するのか、そして次世代に何を残すのかということです。 このことは、持ち場や立場に関わらず、一人ひとりが考えなければならないことであります。
情報技術が発展した今日のボーダーレスワールドにおいて、日夜激しい産業競争が国家を超えて行われています。こうしたグローバル競争下においても、人類が平和に、地球と調和して生きていくためには、持続的な産業システムの構築が不可欠です。 それを実現するために、我々は科学技術の英知を結集し、次世代のために「良い現場」と「良い生活水準」を残していかなければなりません。
様々な産業分野がある中で、当社は生命の存続に不可欠な「水・食品」に力点を置きます。まず「良い生活水準」を規定すると同時に現場レベルでの「良い設計」を施します。その上で川上から川下までの一貫した「価値の流れ」の構築と、競争力のある「良い現場」の構築を行います。このように、当社は日本に籍を置く一民間企業として、未来のある食品産業、第一次産業(農業・水産業等)に貢献していく所存であります。
最後になりますが、日頃ご支援頂いております皆さまに、厚く御礼申し上げると同時に、当社アクアストリームの事業に引き続きのご支援を宜しくお願い申し上げます。